
今回は、Vega 64 Limited Editonを分解清掃してみましたので、その時の様子を記事にしたいと思います。
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Radeon RX Vega 64の概要
2025年にもなってこの記事にたどり着く人は既にVega64についてある程度知っている人たちかと思いますので、グダグダとした説明は省略させていただきます。
アーキテクチャ:Vega (Vega 10 XT)
プロセス:14 nm
トランジスタ数:125億
ダイサイズ:495 mm2
CU:64基
SP:4096基
基本クロック:1247 MHz
ブーストクロック:1546 MHz
メモリ: 8GB (HBM2)
メモリクロック:945 MHz(1.89Gbps)
メモリバス:2048 bit
メモリバス幅:483.8 GB/s
TDP:295W
Direct X :12
当時のAMDのフラッグシップとして登場し、この時期のリファレンスモデルはどれも所有欲を満たすデザインです ((グヘヘヘ
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清掃前の簡単なベンチマーク
分解清掃した当時、全く持って記事にする予定がありませんでしたので、GPUが大きく影響しそうなベンチマークとしてFF XVベンチマークしかとっていませんでしたが、結果はこんな感じでした。

FHDの標準品質で3066点。普通評価です。
(よく見たらHBCCでメモリ16GBに増量しちゃってますね……すみません)
※HBCCとは、システムメモリをGPU専用メモリとして割り当てできる技術で、Vega56,Vega64、あとは同一世代のRX Proシリーズにしか搭載されていません。共有GPUメモリと違って、完全に専用に割り当てることができますが、あまりメリットがないようでそのあとは廃止されました。
システムメモリの50%まで割り当てられるので、AM4だと40GBまで盛れます。
これはどのGPUと同じくらいなのかなと検索すると、GTX1050tiやRX560に近い性能しか出ていません。
本来のスペックは3060tiに近しいポテンシャルは秘めているはずなので、何かがボトルネックとなっているようです。
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分解をしていく
あまり販売記録がないため、壊したら再び動作品をゲットするのは厳しいのではないかとビクビクしながら分解していきます。

バックパネルのねじ6本を外していきました。

するとバックパネルが外れて……

このように背面基盤が出てまいりました。
Limited Editonはブロワータイプになりますので、RTX5XXX番台などで最近はやりのクソでかヒートシンク、ただし実装基板は小さい現象は起こっていませんね。
10本のねじをまずは外しました。

GPUチップ裏と思われるねじも慎重に外していきます。
続いてはケースマウント用のパーツを外していきました。

よくみると、こんなことろにもねじがあるので注意ですね……
すぐ隣にチップがありますので、多分忘れて力入れたら壊れます……

横面も6か所ありますので外していきます。

遂に前面と分離しました。画面左下に1か所写っていますが、全部で2か所前面とつなぐケーブルがありますので断線に注意します。

遂にチップとご対面することができました。
(ちなみに先ほど言ってた残り1か所の接続箇所は上側中央にありますね)


サーマルパッドは1.5 mmと1.0 mmが使用されていました。
というわけで今回使用したサーマルパッドはこちら。

一時期GPUの価格高騰の原因となっていたマイナー御用達。コスパに優れたThermal RightのODYSSEYですね。
もうワンランク高いのもあったんですが、Amazonに1.5mmが無かったので断念。
ぶっちゃけこのレベルで十分だと思います。

全体的にエレクトリッククリーナーでピカピカに磨きました。
上記画像では、既に先ほどのODYSSEYの貼り付けも完了しています。
やはり何度やっても反射するくらいに輝いたチップをみると気持ちいいですね。
(GPUチップのグリスには余ってたMX-4を塗っておきました)

あとはさっきとは逆の手順で戻して終了です。
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いざ、ベンチマーク
それでは分解清掃したVega64君のポテンシャルを引き出せたのか、確認していきます。

9829点。とても快適。
一気にスコアが伸びましたね!
RTX3060やRX6600XTなどに近いスコアです。
これだけ伸びてくれれば分解清掃してよかったというものですね!
さいごに(筆者からのお願い)
この度は、当サイトをご覧いただき、ありがとうございました。
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この度は当記事をご覧くださいまして、ありがとうございました。
2025年8月27日 12:00分 翠優一輝
以下更新履歴
投稿No.009 /rxvega64limitededition-overhaul
2025年 8月27日 12:00分 投稿
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